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日本の仏教・宗派。お葬式での作法の違いとは。

突然ですが、ご自身の家の「宗派」をご存知でしょうか?
国内にも様々な宗教が存在していますが、日本におけるその多くを占める「仏教」。
「仏教」と聞くとひとくくりに思いがちで、あまり詳しく学ぶ機会は多くはないと思いますが、実は「仏教」にもいくつかの「系列」や「宗旨」が分かれているのです。

同じ「仏教」でも、死後の世界に対する考え方が違かったり、あるいはお焼香の作法やお数珠の選び方まで、細かい部分でそれぞれの「宗旨(宗派)」による違いがあります。

【日本の伝統的な仏教宗派】・・・十三宗五十六派

❝十三宗五十六派(じゅうさんしゅうごじゅうろっぱ)❞とは、日本の仏教歴史から見て、伝統や教養などが仏教の根本をきちんと継承している現代に残る宗派の事を言います。
「十三宗」とは、それぞれの宗旨の事を指し、五十六派というのはさらにそれぞれの分派の事を指します。
下記が代表的な主な宗派です。

系列 宗旨 主な本山
天台系 天台宗 比叡山延暦寺など
真言系 真言宗 高野山金剛峰寺など
浄土系 浄土宗 知恩院など
浄土真宗 東本願寺(大谷派)西本願寺(本願寺派)など
時宗 清浄光寺など
禅系 臨済宗 鎌倉五山/京都五山など
僧洞宗 永平寺/総持寺など
日蓮系 日蓮宗 久遠寺など
奈良仏教系(南都六宗:三論、成実、倶舎、法相、華厳、律)

日本において、仏教以外によく知られている馴染みのある宗教では「神道」「キリスト教」などが挙げられます。

宗派の違い=「経典」の違い?

「経典」とは、仏教における「経」を指し、仏様の教えや教義などをまとめたものの事を言います。教本やマニュアルというとわかりやすいでしょうか。
お葬式や法要などで僧侶が「お経をあげる」「読経をおこなう」という際の「経」もこれにあたるものです。❝南無妙法蓮華経❞などはよく知られている馴染みのある「お経」ではないでしょうか。

「経典」にはどんな内容が組み込まれているのかというと、大きく3つの項目に分けられます。

  • 「経」・・・お釈迦様の教えをまとめたもの。お経。
  • 「律」・・・守らなければならない決まり、規範。戒律とも呼ばれます。
  • 「論」・・・「経」や「律」に関して更に注釈を加えたもの。

上記の様な項目が記された「経典」は、同じ❝仏教❞の中でも宗旨・宗派の違いによって、それぞれ内容が異なり、経典ごとに名前も違ったものがつけられています
お葬式の際僧侶行う「読経」も、その家族が信仰する宗旨・宗派に合わせて行っている事でしょう。

天台宗(てんだいしゅう)

天台宗は、特別定められたご本尊がありません。扱っている経典は主に法華経ですが、「朝題目に夕念仏」という考え方から、夕方には阿弥陀経が主として扱われます。葬儀では、故人が菩薩となる為の「円頓戒」(規律や戒律のようなもの)が授けられるという特徴があります。
お焼香に特別な作法は設けられていません。球形ではなく、やや扁平な平玉のような形の球を使った数珠を持つとされています。

真言宗

ご本尊は大日如来で、大日経と金剛頂経を主な経典として扱っています。日本で唯一の純粋な密教と言われ、開祖はあの有名な空海です。密教というのは、その教えを修めた限られた人のみに信仰が許されるものです。真言宗の葬儀には灌頂(読みはかんじょう。頭の上から水をかける成仏の為の儀式)や土砂加持(読みはどしゃかじ。土砂を清水で洗い清めて明光真言を唱えたものを故人にかける事で罪や煩悩を消し去る儀式)が行われるのが特徴です。焼香は3回。数珠を擦り鳴らして音を立て百八の煩悩を砕くという数珠の使い方が特徴的です。

浄土宗

阿弥陀如来を本尊とする宗派です。浄土三部経と呼ばれる経のうち、観無量寿経を主に扱っています。❝念仏を唱えれば成仏できる❞という考えなので、修行による成仏に対しては否定的です。葬儀では僧侶と参列者が共に念仏を唱える「念仏一会」というのが特徴で、お焼香は3回行います。二つの輪を一つにつないだようなデザインが特徴の数珠を使用します。合掌した両手の親指にかけて使用します。

浄土真宗

浄土宗と同様に阿弥陀如来をご本尊としています。無量寿経と呼ばれる浄土三部経の一つを主な経典としています。浄土宗では、念仏を唱えれば成仏できるという考え方でしたが浄土真宗においては❝心に思えば成仏できる❞という考え方なので戒律もそれほど厳しくありません。葬儀においても授戒や引導は行わないのが通常です。お焼香は1回のみが作法です。二重にした数珠を合掌した親指にかけて使用しますが、西と東の各派の違いにより、房のあるべき位置が異なるのが特徴です。

時宗

阿弥陀如来を本尊とするのは浄土宗、浄土真宗に同じく、経典は浄土三部経のうちの阿弥陀経というものを主に扱っています。阿弥陀仏への信仰に関わりなく、念仏を唱えれば成仏できるとされています。また「踊念仏(おどりねんぶつ)」と呼ばれる、太鼓などを打ち鳴らして踊りながら念仏を唱えるという独特な作法があり、現在では重要無形民俗文化財に指定されています。お焼香の作法は特に指定はありません。

臨済宗

ご本尊の定めはなく、扱っている主な経典も特別定められてはいません。悟りを開く為の手段として座禅を取り入れているのが特徴です。葬儀においては授戒や引導が中心であり、お焼香の作法に指定はありませんが1回とする事が多いです。数珠は二重にしたものを左手にかけるのが特徴です。そこに右手を合わせて合掌します。

僧洞宗

僧洞宗のご本尊は釈迦とされています。経典は特別に定められていません。臨済宗と同じく座禅を中心とした考え方である禅宗のひとつです。葬儀では、太鼓や鈴・シンバルのような楽器を打ち鳴らして個人の魂を見送るとされる「鼓鈸三通(くはつさんつう)」という儀式が行われるのが特徴です。お焼香は2回行いますがそのうち1回目のみ、押しいただく(額の高さまで掲げる)のが特徴です。

日蓮宗(にちれんしゅう)

本尊を釈迦とし、法華経を主な経典として扱っています。日蓮宗のお葬式では、死者を霊山浄土へと導く事を目的としています。その為、南無妙法蓮華経やその他様々な仏・菩薩などの名前が書かれた十界曼荼羅(じっかいまんだら)というものをご本尊に掲げます。
お焼香は3回。数珠は、いったん8の字にしてねじった状態から左右の中指にかけて手を合わせます。

仏教以外の宗派の葬儀

日本で執り行われるお葬式のうちの8割が仏教だと言われてみますが、その他として馴染みのある宗派というと「神道」「キリスト教」です。

神道

日本古来の宗教とされており、八百万の神(やおよろずのかみ)という珍しい信仰を行っているのが特徴です。それぞれの神社に祀られている神やご神体が仏教でいう本尊に値します。古事記や日本書紀をもとに祭祀が行われ、特定の教義を示すものは存在していません。神道の葬儀においては祝詞が奏上されるのが特徴で、お焼香は行いません。その代わりに「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」を捧げる儀式があります

キリスト教

世界中で最も信仰者の多いとされる、言わずと知れた宗教です。キリスト教では偶像崇拝が禁止されているので、本尊というような信仰対象は存在しません。その代わりに、救世主と呼ばれるイエスやその母マリア、またはキリスト教で認められている聖人に祈りを捧げる事があります。経典にあたるものとしては旧約聖書・新約聖書があり、葬儀では神父の説教や聖書の朗読、賛美歌の斉唱などが行われるのが特徴です。キリスト教でもお焼香の作法はありません。代わりに献花が多く行われます

その他

日本には、他にも様々な宗旨(宗派)が存在しています。使われる経典は様々ですが、同じ経典を扱っている宗派同士はその考え方や特徴も似たものが多いとされています。
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